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首相は憲法9条と戦後体制の問題に返答できない」小沢代表
2015年06月16日 00:036月9日午後、国会内で小沢一郎代表と山本太郎代表が定例記者会見を行いました。会見概要は以下の通りです。
【質疑要旨】
- 安全保障関連法案について
- 刑事訴訟法改正案について
- 労働者派遣法改正案について
- 参院統一会派について
- 2009年総選挙民主党マニフェストについて
- 翁長沖縄県知事の訪米について
- マイナンバー法改正案について
- 野党連携について
- 原発事故自主避難者への住宅援助打ち切り問題等について
- 小沢代表の自立と共生政策について
安全保障関連法案について
Q. | 衆院憲法審査会で3人の憲法学者が安保法案に違憲との見解を示したことについて、小沢代表の感想をお伺いしたい。3人の憲法学者と小沢代表の意見はほぼ一致していると思いますが。 |
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小沢一郎 代表 | |
A. |
今回、各党推薦の3人の憲法学者の方々が今の政府提案の安保関連の法案は憲法違反だというお話しをなさったということであります。これは私、かねてから申し上げていたことでありまして、何でこの件を国会もメディアも取り上げないのかと、この会見でも度々言っていると思います。 |
Q. | 先週の特別委で民主党議員が憲法学者の違憲発言を受け、政府に安保法案を撤回すべきと主張しました。法案の撤回についてと法案を成立させない方法についてお考えを伺いたい。 |
小沢一郎 代表 | |
A. |
学者が言ったからこうだということは、国会議員として、政治家としては情けないです。 自分たち自身の考えを議論する場ですから。そこに憲法学者の第三者の方までそういう考えでいるということが、いわゆる自分たちの意見の正当性を補完する材料であるということだろうと私は思います。 |
刑事訴訟法改正案について
Q. | 今国会で戦争法案と並ぶ重要法案である刑事訴訟法改正案には、通信傍受の範囲拡大、取調べの一部可視化、司法取引が盛り込まれています。元々いわゆる「村木事件」に対する反省から始まった法改正の動きだと思いますが、なぜか司法官僚、警察官僚の焼け太り的な結論になっています。両代表はどのようにお考えかを伺いたい。 |
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小沢一郎 代表 | |
A. |
これは一方的に権力の濫用と言うか、権力の執行を便利にするために色んな制度的なものを作り上げるという欲求としては権力の側にはあるでしょう。一方でやはり犯罪も高度化し、あるいは国際化していますから、その意味で色々それに対抗する仕組みを作ることも大事だという要請もあると思います。 |
山本太郎 代表 | |
A. |
今回の刑事訴訟法改正案は、無理やりいろんなものを詰め合わせセットにしたという話です。表の一番の看板が取調べの可視化ですが、(対象は全ての刑事裁判の)たった3%です。一部可視化、取調べの始まりから終わりまで、入口から入って出口から出るまでは可視化されない。どこを撮るか、可視化するのを決めるのは現場です。こんな無茶苦茶な話があるかってことです。 |
小沢一郎 代表 | |
A. |
それに関してもう1つは、警察、検察の十手持ちの連中だけの話しではなくて彼らは自分で十手振りかざして何だかんだ、私もその犠牲者の1人だけれども、やるのです。 |
労働者派遣法改正案について
Q. | 労働者派遣法の改悪で、維新が自民党と同調しそうになっていることにより、法案が通過しそうになっていることについてお考えを伺いたい。 |
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小沢一郎 代表 | |
A. |
なんかそういう噂を聞きますけれども、そんなことはないのではないかと私は思います。別に公式に維新で発表したわけではないでしょう。 |
Q. | 新聞報道だけですが、労働問題についての弁護団が法案を通さないと緊急集会をやるとか、かなり深いところから出ているのだと思います。 |
小沢一郎 代表 | |
A. |
新聞報道は往々にして間違いますから。私はそういうことはちょっと考えられないような気がします。それを詳しく聞いていません。 |
山本太郎 代表 | |
A. |
私も噂の範囲でしか聞いていません。歯切れが悪くて申し訳ありません。 |
玉城デニー 幹事長 | |
A. |
両代表の歯切れが悪くなるのも、実は維新の国対の方から私の方に連絡がまだ正式にありません。ですから党内では一応まだその確認が取れてないということもありますのでこのようなコメントをさせていただいている次第でございます。 |
参院統一会派について
Q. | 維新の党が参議院で元気会と生活に対して、参院で統一会派を組みたいというような考えを示されていることについてのお考えを伺いたい。 |
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小沢一郎 代表 | |
A. |
それも噂の話ししか聞いていません。それ維新の方からの話しですか? |
Q. | 片山虎之助議員が昨日の会見で、そういうお考えを示されました。 |
小沢一郎 代表 | |
A. |
それはまだ聞いておりません。したがって正確にお答えすることは現段階ではできません。その事実についてはまだ良く分かりません。 |
2009年総選挙主党マニフェストについて
Q. | 2009年の衆議院選挙での民主党のマニフェストについて、今このタイミングで改めて小沢代表自身でどういう評価をされますか。 |
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小沢一郎 代表 | |
A. |
あのときのマニフェストについては、私は非常に良くできたマニフェストだと思っています。だからこそ国民は、あのとき民主党を支持したのではないでしょうか。政権をいただいて、その結果自分たちではなかなかできないから、マニフェストが悪いと言うのは、ちょっと論理の逆転の話しです。 |
翁長沖縄県知事の訪米について
Q. | 翁長知事が訪米されたことに玉城議員はどのような感想をお持ちですか。帰国した空港でのぶら下がり会見で糸数議員が外務省の姿勢を追及していくとコメントされたことについての考えをお伺いしたい。 |
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玉城デニー 幹事長 | |
A. |
糸数議員のコメントについては詳しく聞いていませんが、恐らく議員個人として、国会でも外務省などの政府の姿勢をしっかり追及していくということに関しては、私もそれはしっかりやるべきだろうと思います。 |
マイナンバー法改正案について
Q. | 日本年金機構の大幹部と話したのですが、情報が抜かれるようになっていることに気づいていないのです。抜かれるべくして抜かれています。これがマイナンバーで起こったら、もっと大きな範囲で起こります。山本代表は内閣委員会でこの問題に取り組んでいますが、今後どうやって追及していきますか? |
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山本太郎 代表 | |
A. |
(委員会の)現状をお話しすると、マイナンバーの審議は止まっています。風営法を先にやろうという空気観になっています。年金問題がもう少し落ち着いたところで、やろうとしているのではないかという感じです。民主党のスタンスも少しずつ変わってきています。衆議院で通ったけれども、話は変わってきたと。参議院での動き方は変わってくるという雰囲気を言われています。 |
野党連携について
Q. | 小沢代表は先日の会見で参院選に向けての野党協力について「オリーヴの木」のような協力関係を言及されました。先ほど維新の統一会派構想をまだお話しがないということでしたが、参院の野党の中で野党が統一会派を組んでいくという方向性自体について小沢代表はどのようにお考えですか。 |
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小沢一郎 代表 | |
A. |
それは参議院に限ったことではなくて、衆議院でもそういう機運ができてやろうかということであれば、それはそれで大いに結構だと思います。いずれにしろ参議院選挙まで1年しかないのですから、その間に衆参の選挙制度も修正しておかなければならないし、何やかんや実際的な作業というのは、選挙戦そのものの作業も一定の時間がかかります。ですから各党が協力してやらなければならないという思いが強くなったとすれば、それはもうできるだけ早く実現するようにそれぞれ努力しなきゃいけないと思います。 |
Q. | いずれ統一会派をということなのですか。 |
小沢一郎 代表 | |
A. |
1つのステップとしての統一会派ということもあり得るわけですが、別に統一会派でなくてもいいのです。ただ、選挙の俗に言う「オリーヴの木」的な大同団結の連合体ができるという方向に向けばいいと思います。 |
Q. | 先日、小沢代表は各党の代表と面会されて、岩手県知事選の連携、応援について協力を仰って回られました。現在の岩手県知事選、その野党の連携はどのような状況で臨めるのか。今後、知事選、来年参院選以降に野党の連携がもしくは合流が行われるとしたらどういった形での合流、連携が望ましいのか。そういう青写真があればお伺いしたい。 |
>小沢一郎 代表 | |
A. |
別に私が主体的に旗振る立場ではないので、絵を描いてやるわけではありません。参議院選挙後の話しは、今から言ったってしょうがない。まず、参議院選挙を大同団結して、野党が勝つということを目標にやるべきだと思います。 |
原発事故自主避難者への住宅援助打ち切り問題等について
Q. | 福島県から非難されている被災者の集会に出席しての感想を山本代表にお聞きしたい。自宅支援についてのコメントもお願いします。 |
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山本太郎 代表 | |
A. |
みなし仮設、住宅の援助についてのお話だと思います。16年度にそれが打ち切られることが濃厚で、18年度には精神的賠償も打ち切られます。18年度に精神的賠償が打ち切られるなら、16年度に住宅援助が打ち切られてもおかしくない話です。 |
小沢代表の自立と共生政策について
Q. | 小沢代表ご自身が新生党から新進党、自由党と当時掲げておられた政策というのは一見、新自由主義的に見えるものも含まれています。当時、自立も共生をどう思われていたのか。転換点がもしあったとしたらどこら辺かお考えを伺います。 |
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小沢一郎 代表 | |
A. |
自立と共生は、何も全然変わっていません。当然そうならなくてはいけません。ただ、国民が自立していくためには、それなりの経済的あるいは社会的あるいは教育的な色々な中で自立を容易にするような社会に変えていかなくてはなりません。その意味で、単に競争原理だけですべての政策をやっていこうという考え方とは全く違います。私は自由取引を否定するわけではありませんし、規制の撤廃も必要です。 |
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