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結束して戦うべきところは戦う」野党のあり方について、小沢代表
2015年06月26日 23:12小沢一郎代表・山本太郎代表 定例記者会見(2015年6月23日)
6月23日午後、国会内で小沢一郎代表と山本太郎代表が定例記者会見を行いました。会見概要は以下の通りです。
【質疑要旨】
- 安保法案への対応について
- 維新の党の安保対案いついて
- 参院統一会派について
- 参院岩手補選について
- 次期総選挙への準備について
- 原発再稼働について
- シビリアン・コントロールについて
安保法案への対応について
Q. | 国会の会期延長が決まり、安倍内閣が会期延長で安保法案を強行採決すると見られていますが、どう対応していくのかについて両代表にお伺いします。 |
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小沢一郎 代表 | |
A. | 我々は人数的に少ないので、野党全体での共闘体制ということに懸ける以外ない。今日安倍内閣の政治姿勢、そして安保法案のいい加減さ、曖昧さというか、そういうことに対する国民の批判が非常に強くなってきています。 |
山本太郎 代表 | |
A. | 小沢さんが言われたとおりだと思います。会期延長95日間と聞いたとき、個人的な意見としては、これで夏休みがなくなったと思い真っ暗になりました。政治的な部分としては、95日間という日数を使って、政権交代に向けて本当に大きな意味を持つというか大きな戦いができる会期延長になると自分の中では思っています。 |
Q. | 国会会期延長決定を受けて維新の柿沢幹事長が「審議時間を形式的に積み重ねて、参院の審議をすっ飛ばしてでも安保法制を成立させようという意図が透けて見える。 60日ルールを使わないという意思表明を政府与党がしない限り、審議拒否も辞さない」と述べたことについて、お考えを伺いたい。 |
小沢一郎 代表 | |
A. | 前段の理由はそのとおりでしょう。政府与党の意図、目論見は。後段は、そのとおり頑張っていただくと我々も一緒になってやると思います。 |
維新の党の安保対案いついて
Q. | 今、維新が(安保法制)独自案、対案を出そうとしており、松野代表によると憲法の枠内ギリギリのもので違憲部分がゴッソリ削ぎ落されたものだということです。憲法学者や安保の専門家から意見を聞きながらレベルアップしていくということです。この維新の独自案提出の動きについて、両代表はどうお考えでしょうか。下手すると自民党に擦り寄って妥協する呼び水的な助け舟になる半面、なかなか受け入れ難い自民党政府案とかけ離れたものが出れば、野党共闘案になる可能性もあると思いますが、どう捉えられているでしょうか。 |
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小沢一郎 代表 | |
A. | 私は憲法の逐条の不足も考えながら安全保障基本法というものを制定すべきだという考え方をずっと以前から一貫して主張しております。ですから憲法の理念とその逐条にもきちんと立脚した法律ならそれはいいと思います。まだ維新の法案の中身を見たわけでございませんので、維新の用意している法案についてはちょっとまだ今コメントはできません。 |
山本太郎 代表 | |
A. | もともと違憲法案に対して、テーブルに着くこと自体が多分もうあり得ないことだと思います。それに対して対案というところもちょっとイメージが湧かない。それは読んでみないと分からないという小沢代表と同じ部分だと思います。 |
参院統一会派について
Q. | 参院の安全保障特別委員会の期間中だけ社民党から期間限定の統一会派をと提案があったということですが、山本代表に事実関係を含めて対応についてお伺いします。 |
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山本太郎 代表 | |
A. | 実際にそのようなお話というものをいただいていることは確かです。それ以外にも報道ベースで、その他の少数会派からもお声掛けをいただいています。これは報道ベースで、我々には届いてないですが、そのような状況ではあります。これをどうしていくのかということに関しまして、まだ何人委員会で設定されるかということも何も決まっていないので、まだ判断を下しているような状況にはありません。 |
参院岩手補選について
Q. | 岩手の選挙全般をめぐって近くまた民主党の岡田代表と話し合いの場を持たれる予定はありますでしょうか。また、先日(参院岩手補選で)県北出身の候補は難しいという趣旨の発言をされましたが、県南では意中の方はいらっしゃるのかお伺いしたい。 |
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小沢一郎 代表 | |
A. | 民主党がきちんと整理できないと会っても話しできないでしょう。岡田さんが全権一任されて話そうということであれば、いつでも話し合いに応じたいと思います。そこがはっきりしないと話しようないでしょう。お互いに全権委任された者同士でないと。 |
次期総選挙への準備について
Q. | 会期延長中に内閣支持率が危険水域まで下がったと仮定し、仮に解散総選挙を打たれた場合、また野党の準備はできてないからボロ負けするだろう。昨年末のアベノミクス選挙と一緒で、またこれで信を得られたということにはらないか。両代表は、選挙の準備がまったくできていないことをどう捉えていらっしゃるかお伺いします。 |
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小沢一郎 代表 | |
A. | それは、そのとおりで非常に困った状況です。だから1日も早くお互いの連携の合意ぐらいはしておく必要があると思います。早ければ早いほどいいと思います。ただ、言い換えれば、安倍内閣がいわば安保法制でもって行き詰まった場合ということですよね。そのときに解散はないでしょう。総辞職だと思います。 |
Q. | しかし小泉さんは郵政改革法案を2005年参議院で否決されて総辞職でなく解散しました。 |
小沢一郎 代表 | |
A. | 郵政の法案というのが今の安保法案とはまったく異質のものだし、「行政改革の1丁目1番地だ」 と、彼流の宣伝が良く効いていたし、今度のこととは全然違うと思われます。それで彼(小泉氏)の支持率が下がったわけでもないし、小泉さんを責めた声が圧倒的に多かったわけでもない。それは全然違うと思います。やる気になれば、総理は何でもできます。できますけれども、この問題で追い詰められたら、それは解散というわけには多分いかないと思います。 |
Q. | それは常識の通用するマインドを持った政治家なら、その論理は通用するけれど、もう安倍さんはおかしくなっています。 |
小沢一郎 代表 | |
A. | 此間、施政方針演説をやって翌々日に辞めたからね。そういう国民のあれがそういうふうに高まった中で、そんなこと関係ないと、解散をぶつけてくるという人格だとは思わない。やはり責任をもの凄く感じるということになってしまうのではないかと思います。 |
山本太郎 代表 | |
A. | ちょっとこの世界での経験があまりにも浅すぎて、これに対して適確なコメントができるかどうか分からないですが、安保のことでこのまま推し進めていき支持率がどんどん下がっていったと。他のこともありますけれども。その先にということですよね? 今、何月ぐらいというのがあるのですか。 |
Q. | 何月ではなく、危険水域まで内閣支持率が下がった場合。 |
小沢一郎 代表 | |
A. | 現実的に追い詰められたらということだ。 |
Q. | そうです。 |
山本太郎 代表 | |
A. | 政治的に追い詰められても、結構メディアとかいう部分において御仲間が多いですから、そこまで追い詰められるのかなと思います。やるべきこと、やっているわけではないですか。企業が求めるものを全部提供しているわけだから。 |
小沢一郎 代表 | |
A. | 勘違いされると困るけど、現状のままで安倍さんが総退陣の状況になるだろうと予測しているわけではありません。あなたが言ったようなことを前提として、本当に追い詰められたとき、どっちを選択するかと聞かれたからそう言っただけです。 |
原発再稼働について
Q. | 朝日新聞に主要100社のアンケート調査が載っていて、原発再稼働を望む声が非常に高かった。理由としては、電気代が安いからとか、安定した電力供給が欲しいからだったが、再稼働が近々行われると言われていることについて、山本代表はどのようにお考えですか。 |
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山本太郎 代表 | |
A. | このままいけば、再稼働はいつかされることは確実だとは思います。すべてが火事場泥棒みたいな政権なので、この安全保障問題ということに紛れて、色んなものを通していくうちの1つとして再稼働というのは進められていきそうです。 |
シビリアン・コントロールについて
Q. | シビリアン・コントロールについて、改正防衛省設置法成立により制服組3局、背広組2局の組織体制となり、制服組の主張が強くなるという懸念があるが、これ対して小沢代表はどうお考えですか。 |
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小沢一郎 代表 | |
A. | シビリアン・コントロールというのは、要するに最終決定を国民の代表たる政治家がするというのがその本質です。防衛省の中で制服組が威張るか、事務局が威張るか、どっちが偉いかということが、あるいはどっちが権力を持つかということが基本的な問題ではない。戦後、シビリアン ・ コントロールという大義の中で、事務方、一般の行政官の方が制服組をコントロールするというのがシビリアン ・ コントロールだというような分け方、言われ方をして、現実にそうなってきたけれどもこれも間違い。また、制服組が防衛省の中でその逆になるということもこれまた間違い。 |
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