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滋賀県知事選挙結果、安倍政権の潮目が変わるきっかけとなりうる

2014年07月20日 22:11

鈴木克昌代表代行・幹事長 記者会見(2014年7月15日)


 

7月15日、鈴木克昌代表代行・幹事長が記者会見を行いました。
会見要旨は以下の通りです。

【 冒頭挨拶 】

台風一過と、本当に今日は大変熱い日になった。その割に国会での集団的自衛権の議論があまり暑くなっていないという皮肉な状況になっているが、その最大の原因は、総理の答弁が本当に国民の皆さんが知りたがっているところに触れられていないということであろう。核心部分をオブラートに包んだような形で言われているというところに、この議論が今一歩深まっていかないということがあるのではないのかなということで、暑さが余計に暑く感じるということである。

特に思うのは、17本を越える個別の法案が当然審議されるわけで、今の流れでいくと臨時国会を飛ばして来年の通常国会で、しかも統一地方選挙が済んだ後と言われているが、その理由を膨大な法案だからそうせざるをえないというような説明をされているけれども、やはりそれこそ国民に対して責任を果たしていない、これだけの問題を、臨時国会で全く触れないかどうかは別にしても、核心部分を出さずに、しかも通常国会で、更に地方選挙の後というのは、ある意味では安倍政権の驕りの極みではないかと思っている。

それから、滋賀県の知事選が終わったが、我党は特別コメント等を出さずに来た。その理由は、民主党を離れて無所属で、純粋に県民党という形でやりたいという三日月さんの意思を私も良く理解をしているつもりだし、個人的には非常に友情があるけれども、今回は滋賀県に入らない、応援に入らないということが、三日月さんの為になるのではないかという個人的な判断もあり、党としての判断もあって、遠くから心配をしながら眺めていたということだけれども、県民の皆さんの選択により、三日月さんの勝利となったというのは、私はある意味では安倍政権の潮目が少し変わるきっかけになっていくのではないのかというような気がしている。

総理は委員会の答弁で、集団的自衛権が全く影響していないとは言わないけれども、県民の皆さんの判断が県政をどちらに託すのかということでああいう結果になったと、こういう言い方をされたわけだが、これは素直な受け止め方ではないのではないかなというような気がしている。
いずれにしても、友として大変心配していた三日月さんが当選されたということは、我党というよりも私個人としては本当にありがたいことだと思っている。


 

【 質疑要旨 】


 

野党連携、選挙協力について

 

Q. 滋賀県知事選の関連だけれども、今回自公に対して野党が、共産党は候補を立てたけれども、応援には入っていないけれども一人に絞られ、結果的には票数で勝ったということで、今後福島や沖縄とか県知事選が続くけれども、野党の連携とか協力とかに繋がっていくとお考えか。(NHK)
A. 私は、鹿児島でもそういうパターンを何とか作りたいということで努力したし、結果的には社民党も入れて4党相乗りということが出来た。しかし、残念ながら本州、九州の市部では勝利できたけれども、離島の特殊な事情の中でまた違ったということで、本当に野党共闘がどういう風になっていくのかと心配していたのだが、今回の知事選というのはある意味では、無形の野党共闘が出来たということだと思う。
今後、福島沖縄とどういう形での展開になるか分からないが、やはりこの無形の共闘というのは非常に大きくなっていくと思うし、一つの流れになるかもしれないと思っている。
いずれにしても、自民党、安倍政権にとってはやはりこの滋賀の敗戦というのは、私は非常に大きいと思っている。


 

民主党との党首会談開催について

 

Q. 先日民主党と二幹二国(二幹事長、国対委員長会談)で、当面政調も入れた上で、党首会談をやりたいという話だった。その後月内にもということだったけれども、予定はどうなっているか。(NHK)
A. 月内にあるか、月が変わるかはともかくとしても、いずれにしても二幹二国でそういう合意が出来ているので、昨日と今日は衆議院、参議院で(予算委員会)集中審議をやっているのでなかなか難しいかもしれないけれども、明日以降恐らくあると思っている。
二幹二国プラス政策責任者の会合が持たれた上できっと両代表の会談がセットされていくというのは紛れもない事実であると思っている。
Q. 二幹二国の関連で、民主党との選挙協力とか、そういう部分については党首会談を経てからということか。(岩手日報)
A. 党首会談の中身がどういう風になるか分からないが、課題の一つとして選挙協力があるというのは間違いないと思う。
現下の情勢で、一つでも自民党の議席を減らしていくには選挙協力に勝るものはないわけだから。当然代表同士が会われれば、話題の一つとして選挙協力の話は出てくると思っているし、逆にそうであってもらいたいと思っている。
もちろんそれ以外もあると思うけれども。
Q. 選挙協力以外のテーマでどういった話題が今考えられているか。(時事通信)
A. 我党はやはり例えば少子化問題なども党として注視しているし、エネルギーの問題も非常に注視している。他にももちろんあると思うけれど、何が出るのか、経験豊かな、しかも責任ある立場の人が会われるわけだから、今ここでどういう話がなされるかというのは想定しにくいところだけれども、そうしたエネルギーの問題、もっと言えば地域主権の問題とか、それは色々な問題が出てくるのではないかなと思っている。また期待もしている。


 

予算委員会質問者について

 

Q. 集団的自衛権の関連の議論を非常に重視されているということだけれども、それならばどうして代表とか、幹事長が党を代表して質問に立たれなかったのか、その辺りの背景を教えていただきたい。(朝日新聞)
A. 代表が立たれなかったというのは、代表に聞いていただかないと分からないが、私が代表と話をしている中で、この問題で総理がまともに答弁をされるということであるならば、小沢代表も是非お願いをしたいということだと思うけれども、昨日そして今日予算委員会をやっている最中だが、その答弁を見ても核心になかなか触れない、だらだらと長い答弁をしているということだから、ああいう状況の中ではやはり、小沢代表もなかなか出にくいというのは、私は逆に分かる。

私が出なかったというのは、特に意味はない。もちろん私が出てもよかったのだが、安全保障については村上衆議院議員も非常にしっかり勉強されているし、うちには安全保障の専門でもある玉城デニー衆議院議員もいるので、そういう方々にもこの議論に参加をしてもらうということが必要だという判断の中で、玉城さんはちょうど海外に行っていて間に合わなかったということもあるので、村上さんに出ていただいたということであり、本当に特に他意はない。
小沢代表があえて自分から外れたとか、私があえて立たなかったとか、そういうことではなくて、普段一生懸命安全保障の努力をしている人たちに出番を作ってもらったということである。

 

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