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2015年01月31日 00:55小沢一郎代表・山本太郎代表共同記者会見(2015年1月27日)
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【 冒頭挨拶 】
小沢一郎代表
いま司会の方からお話がありましたように、昨日、正式に会合を持ちまして、党の役員構成等について話し合いをし、決定をいたしたところでございます。
既にもう皆さまご案内の通り、「生活の党と山本太郎となかまたち」という名称で、新しい政党を作り上げることになりました。
これは何と言っても、私ども議員は国会において、いろいろな機会に発言の場を得て、そこで自分の主張をするというのが本来の役目でありますとともに、皆さまメディアのさまざまな機会にも政党として出席を、あるいはインタビューを求められることがほとんどでございます。そういう意味におきましても、両グループが一緒になって、そしてできるだけ広い形で活動をしていこうという主旨でこの政党をお互いに作ることで合意したわけであります。
党と言っても小さな政党でございますので、議席数に応じた国会の発言の機会では、なかなか多くの場面が与えられないこともあるのですけれども、山本太郎さんと一緒にやることによって、国会と、そしてそれ以上に国民の皆さんと直接的なつながりをいろいろな形で持っていければ、人数が少なくとも、我々の主張を広く国民の皆さんにお話し、また皆さんの意見を聞くこともできるのではないかと、そういうようなことも含めまして、「生活の党と山本太郎となかまたち」ということで、これから活動をしていくということになりましたので、どうか皆様のご理解とご指導をよろしくお願いいたします。
山本太郎代表
「生活の党と山本太郎となかまたち」。非常に長い名前ですけれども、文字数制限がある媒体には非常に申し訳ないのですけれども、「生活の党と山本太郎となかまたち」の共同代表をさせていただくことになりました山本太郎です。よろしくお願いいたします。
無所属でスタートした山本太郎ですけれども、この数の世界の政治の中で、国会の中で、一人でいるということで、やれることやれないことを一年半にわたって身を持って経験しました。特にこの一人でやっていくことに関しましては、事実上国会の中で干されている状況と同じなのですね。発言権がほぼない、限られているということにおきまして。確かにそれを積み重ねながらやっていけることもあるでしょうが、やはり政党という形でそこの一員となり、そして発言力を高めていくということで、山本太郎に託していただいた皆さんに、この国に生きるすべての皆さまに対して貢献していきたいという思いで、今回「生活の党と山本太郎となかまたち」という二つのグループが一つになったということになりました。
僕から長々とした話をするよりも、おそらく記者のみなさんやフリーの皆さん、いろんな方々から質問をいただいたたほうがよろしいと思いますので、マイクを一度お返ししたいと思います。
【 質疑要旨 】
- 辺野古基地移設問題について
- 社民党との統一会派の可能性について
- 安倍首相の中東歴訪と2億ドル支援について
- 政権批判を慎むべきという自粛ムードについて
- 個人名が会派名に入っていることについて
- 脱被曝問題について
辺野古基地移設問題について
Q. | 辺野古基地移設に関する質問です。山本議員は現場に行かれ、機動隊にご自身が排除されていますが、陸上でも海上でも市民に対し力ずくの排除が続いています。過激派呼ばわりもされています。こうしたことは許されるのでしょうか。お二人のお考えをお聞かせ下さい。(IWJ) |
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山本太郎代表 | |
A. | 辺野古問題ですけれども、時を遡りますと、グアム・テニアンという話でまとまるところを、それをひっくり返されたという部分があるわけですよね。それどころじゃなく、沖縄の民意ははっきりしていると。これは必ず政府側、関係省庁と話し合いをするときに、こういうことを言われるのですね、「さまざまなご意見がありますから」と。沖縄に住まれる方々にも。 |
小沢一郎代表 | |
A. | 行政的には前知事が一応了承して、手続きが始められたという経過がございます。それを盾にとって、政府は強引に進めているわけですけれども、ですから今度は国会議員もそうですけれども、知事そのものが反対という立場で選ばれて知事になっておりますので、細かい行政手続きのことはわかりませんけれども、知事がきちんとした意向を示すことによって、解決するのではないかと思っておりますが、いずれにしろ、沖縄県民の皆さんの総意が反対だということは選挙で示されておりますので、これを強行しようとしても、現実としてはできないだろうと思いますけれども、きちんとした手続きをやったほうが早く収まるのだと私は思っております。 |
社民党との統一会派の可能性について
Q. | 参議院では山本太郎さんを含めて生活は3人ということですが、社民党と統一会派を組む可能性はあるのか。また、国会開会中小沢代表は、定例会見を週に1回やっていたが今後はどちらかの代表が定例会見を行うのか。(フランス10) |
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山本太郎代表 | |
A. | 会派の問題に関しましては、どのような広がりをこの先見せていくのか、たとえばその先の選挙であるとかなどを、見据えた上でおそらく会派を組んでいかないと、なかなか難しい問題があると思います。現実的にはまだそこの決定はされておらず、これから話し合いをしていこうというところです。 |
小沢一郎代表 | |
A. | 定例会見はできるだけ太郎さんにやっていただきたいと思っています。たまには皆さんから僕も出てこいと言われればやりたいと思います。 |
安倍首相の中東歴訪と2億ドル支援について
Q. | 今、イスラム国による人質事件が喫緊の課題だと思いますが、安倍首相の中東歴訪と2億ドル支援が原因だと言われています。ところが、民主党をはじめとする野党は、事件の解決を待たずに追及することはしないとしています。追及の手を緩めているようにも見えるのですが、お二人は今国会ではどのような姿勢で臨むのか。(日刊ゲンダイ) |
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小沢一郎代表 | |
A. | 人命救助ということは最優先の、当面の課題であるということは誰も疑うことのできない、当然の話なのですね。ただ、こういうことが、何によってもたらされたのかということを考えなければいけないと思います。 人命救助は大事だから、それは別にして、とにかく挙党一致だとか、挙国一致みたいな話をすぐ日本人はしたがるけれども、人命救助の話とはまた別の話。日本国が今後、国際紛争の中でどういう対応していくかという、今後の日本の舵取りの問題ですから、それとこれとは全く異次元の話です。今回の安倍さんは集団的自衛権云々をずっと言い続けてきましたけれども、現実の国際紛争の中で新たな一歩を、一線を超えて踏み出したというふうに私は思っています。少なくとも相手方がそう取っていることは間違いないですから。そういう意味で、今後いろんなことがもっともっと起きる可能性があるわけです紛争では。国民の皆さんは、その時にあくまでもアメリカと一緒に有志連合でもって、集団的自衛権の行使を徹底的にやるのだという道を選ぶのか、あくまでも国連を通じて平和活動でやっていくのかという、日本の将来の大きな分かれ道になりかねないので、国民の皆さんによく考えていただきたい。私たちは今申し上げた国連中心の旗を主張してまいりたいと思います。 |
山本太郎代表 | |
A. | 小沢代表が言われたとおりだと思うのですけれども、とにかく外交的失策、リスクマネジメントの失敗というものに対して、そんなことを言っている場合じゃないだろうと。今、心を一つにしてというような同調圧力が既に作り上げられていると思います、でもそうではなくて、これは完全なショック・ドクトリンだろうと。便乗だよね。この件を利用しながら、海外派兵、自衛隊の進出という問題、集団的自衛権という問題に足を踏み入れようとしているのはもう明らかなのですよね、 この人質事件が表面化してからの安倍政権の発言であったりとか、それだけじゃなく、イギリスとの間の2プラス2であったりとか、確実に動いているわけですから、そういう面も考えなければいけないし、上げるべき声は上げていかなければならないと思います。 |
政権批判を慎むべきという自粛ムードについて
Q. | 人質事件をめぐって、今政権批判は慎むべきという本末転倒とした自粛ムードが共産党にまで蔓延しています。これを国会論議でどう打破していくのか。また、今、永田町には保守層まで巻き込んだ市民政党が、庶民型の政党がまったくありません。これをどうやってこれから作っていくのか。(田中龍作氏) |
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小沢一郎代表 | |
A. | 特定の政党の名前を挙げて論評するのは避けますけれども、今さっき言ったように、人命救助は大事だからとにかく、それでもって後は物を言わないというようなことは非常におかしいと思います。 |
山本太郎代表 | |
A. | 小沢代表おっしゃったとおりで、そこはどんどん玉を投げていくと。本当に、人命救出ということとは別個の話で、この安倍政権による外交の失策といいますか、まず人質の情報が流れてきたのは去年の夏、湯川さんですよね、そして秋、後藤さんですよね。その間に何をやっていたのかと。夏以前までにやっていたことは、イスラエルとの包括的パートナーシップとか、いろんな問題があるわけですよね。今まで手を伸ばしていなかったところに、どうしてわざわざ手を伸ばしたのかということも入ってくると思うのです。 |
個人名が会派名に入っていることについて
Q. | 個人名が会派名に入っていることについて |
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山本太郎代表 | |
A. | どうしてそんなことが問題なるのかなというのが、一つ疑問があるなと思います。そんなことよりもっと問題にすべきことがこの国には山ほどあると思います。 |
脱被曝問題について
Q. | 山本議員が当選された時に後押しをした一番の塊は脱原発というより、脱被曝だったと思うのです。脱被曝がある政党や組織とつながることによって緩んでしまうのではないかという心配がありますが、小沢代表の方からもその点に関して脱被曝が突き詰められるのかどうか、お聞きしたいです。 |
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小沢一郎代表 | |
A. | 我々は旧来の政党の中では唯一、明確に脱原発、脱被曝という考えかたを表明しておる政党であります。そういう意味において、山本さんの主張と何ら変わらないというふうに思っておりますので、その心配は無用だと思います。 |
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