国民の生活が第一の政治を実現しよう!@千葉


政権交代可能な野党勢力確立に向け、命懸けで取り組む

2014年02月17日 17:03

 

 

小沢一郎代表 記者会見(2014年1月25日)

20140125定期大会小沢代表会見

1月25日、2014年度定期大会終了後、小沢一郎代表が記者会見を行いました。
会見要旨は以下の通りです。


【質疑要旨】


東京都知事選挙について

Q. 東京都知事選について。1月23日、24日に行われた世論調査では、桝添さんの圧倒的な優位が伝えられているが、情勢をどのように分析されているか、あるいは、生活の党は細川さんを勝手連的に応援しているが、勝てるのか、その勝算についてお願いしたい。(フランス10)
A. 聞いていないので分からないけれども、細川候補の陣営というのは背景となる基礎的基盤がないから、現時点では多分、基盤の強い方が大きく出るのは当然のことだと思う。

後は、どのぐらい小泉さんとタッグを組んで本人がビシッとして、都民に訴えられるかどうかということであろう。知事選挙は長丁場だから、まだ2,3日のことでは判断は分からない。

あくまでも、桝添さんには自民党、公明党が付いているわけだから、その基盤があるから強いに決まっているのだけれども、後は、細川さんと小泉さんの、舞台の役者2人がどう踊り切れるか。

我々は背景の基盤とはなり得ないけれども、出来る限り点であっても、一つずつ点を確保し、それを結び付けて、2人の舞台の役者が演ずる内容が都民に効果的に伝わるように、その下地を少しでも作っていくということだろう。
Q. 細川さんの劣勢の背景には、同じ脱原発を訴える、共産党等が推薦している宇都宮さんと票を割ってしまっているという現実があると思う。その点を踏まえてどうやって戦っていくべきか、という点について教えてほしい。(時事通信)
A. それは非常に大きいと思う。同じ脱原発で2人立っているわけだから、そして以前に宇都宮さんは立っているであろう。前に(宇都宮氏を応援した)やった人は、やはりなんとなく細川さんの方が有利そうだからと言ったって、片方が立っているのにひょいと乗り換える訳にはいかないから、結局割れてしまう。

私は、直接的に関与していないから何とも言えないけれども、選挙はなるべく、そういった障害を事前に取り除かないといけない。大きな、いい役者が2人いても、2人では踊る舞台が半分しかないわけである。
我々は当事者ではないから、ちょっとでも細川さんプラス小泉さんの舞台を広げるようにするだけ。

野党勢力の確立について

Q. 党大会の挨拶の中で、野党勢力の確立に向けて命懸けで取り組むと、今日挨拶に来ていた政党と連携、協力しながら政権交代を目指すというご発言があったが、具体的に連携とか協力というのは今後どのように進めていくとお考えなのかということと、来年統一地方選挙もあるので、スケジュールというか、どういうピッチで進めていこうとお考えか。(NHK)
A. 先日結いの党の結党大会に行った時に彼らの声明文を見たら、野党結集、国民の受け皿になるために自らの命を捨ててという表現があった。それに私はえらく感心した。自らを捨てない限りは、大事は為せない。

だから私も、命懸けでということは、自らを捨てても、国民の受け皿となるグループを作り政権交代を目指す、そういうことを言ったわけである。結いの党と、維新もそういうことを言っている。松野さんも挨拶でそう言ったであろう。
だから、そういう考えを持っている人達が、出来るだけ積極的に話し合いを進めた方がいいのではないかと思う。
私たちは声をかけられれば、皆で検討する。

多分時期的には、やはり来年統一地方選挙があるから、来年にまでかかるということではないと思う。今年6月までの国会だから、皆が顔を突き合わせているのは6月までだから、その中で、いろんな話が、その意思さえあれば進むのではないか。
Q. 今、声をかけられたらそうするとおっしゃったけれども、ご自身が積極的に他の野党に声をかけることはしないということか。(TBS)
A. 私はしない。あなた方(マスコミ)にまたなんだかんだ言われるから。私はなるべくしない。
私自身がどうのこうのというのではなくて、なんとなく自然に仲間内で話し合いしたりするような雰囲気になってくるのではないか。

ただ、今さっき言ったように、維新も結いもその意味で積極的だから、そこで何か話し合いが進めば、一気に加速される可能性はある。
Q. 代表はかねがね、野党結集に民主党が軸にしっかりなるべきだという話をしているが、その考えは今も変わらないか。(岩手日報)
A. 変わらない。本当は民主党がやるべき。何をしているのだろうかと思うくらい。
だから、政権を取ろうという意志があれば、そうしなくてはダメであろう。何を考えているのかよく分からない。

むしろ今それを積極的に発信しているのは、維新と結いの党だから、積極的な人たちがまずはやればいいのではないかなと思っている。
Q. 日本維新の会、結いの党が一緒になって結束していくのではないかとおっしゃったけれども、今日、活動方針の中で、TPPに反対する農業の戸別所得補償といった、維新や結い党とは若干政策が真逆の部分もあり、それでも再編は可能だとお考えか。(産経新聞社)
A. 可能である。別に政党を合併する話ではないのだから。
最初からすぐ合併ということではないわけだから、本当に党を合併するということになれば、それはある程度の個別政策についてもやらなくちゃならないし、TPPといったって、マスコミも含めて中身が分からないで賛成だ、反対だと言っている。

私は関税交渉そのものを反対しているわけではなく、それ以外の大きな深刻な問題があると言っているのだ。そこに気を付けなければだめだと。
そういう意味で今の状況では、TPPでアメリカに押し切られてしまったら、日本は大変なことになると言っているだけで、自由貿易に反対しているわけではないから、たいしたことではない。

それはそれとして、党を一緒にするという話が最初から出るわけではないから、だからそうでない限りは、原発の話とか、例えば、私もずっと言ってきたけれども、(維新の会の)橋下さんが統治機構の大改革と言っているが、そんな大きな話が当面共有できれば、(一緒に)活動が出来るのではないか。

後は、党内でさえうちの党は党議拘束をしないと決めている。それよりもっとゆるい連携ならば、別にそれぞれの党がそれぞれ自分の思うようにやればいい。
だから、大きな大きなことで合意できれば当面はいいのだと思う。
Q. 再編の話の中で、大事を為すには自らを捨てない限り出来ないのだということをおっしゃった。再編において自らを捨てるというのは、どういうことか。自分であるとか自分の政党が主軸になることを優先しないということか。(朝日新聞社)
A. そういうことだ。
自分のことや自分の政党や、あるいは政策論という話が出たけれども、細かい政策の話で「俺が言ったのでなければだめだ」と言ったのでは、全然大事は為らない。

明治維新を見てみなさい。そんな最初から明確な新政府のビジョンが出ていたわけでもなんでもない。それで、薩長なんて憎しみ合って戦争した仲である。それでもやはり、お国の為にこの古い幕藩体制は倒さなくてはならないという、一点で合意しただけだ。後は何も合意していない。それでも、歴史に残る大革命は起きたわけだから。
Q. 民主党は自らを捨てられていないということか。(朝日新聞社)
A. それは分からないけれども、旗を振らないのはどうしてだろうかと思っている。一番適任だと思うのだが、不思議だ。

震災復興について

Q. 代表の挨拶の中で、震災について触れているところが見られなかったが、それは何か意図があったのかどうか教えていただきたいのと、今後の震災対策でポイントとなるところはどんなところとお考えか。(河北新報)
A. 震災の一番の問題は、それは地元に聞けば分かる通り、霞が関の一極集中でさっぱり物事が動かないということである。
金をかけたと言うけれども、現実に必要なところに必要な費用と人が投じられていない。

(来賓の)挨拶の中でも土地問題についてあったであろう。
なぜ土地問題が解決しないと思うか。(原因は)役所であろう。そこに根本があるのだ。マスコミもそこを分かってもらわないといけない。金をかけたと言っても半分は役所の特会や関係のないところに行っていて、実際には地元に地場の力をつけるようなものはほとんどない。工事事業はあるけれども、地場の産業あるいは、地域の人たちの民生の活力を支援するとか、そういう類の力をつけるものはほとんどない。

なぜかというと、旧来の霞が関の行政で全部やっているからだ。これを変えないことには震災復興もなにもない。
宮城や岩手の首長さんに聞いてみなさい。自分たちに任せてくれればもっとスムーズにもっとやれると言うであろう。一々役所にお伺いを立てて、役所のメニュー通りでなければだめで、復興庁なんて作ったものだから余計に手間が二重になって。何の役にも立っていないであろう。

だから我々は、細かい具体的な議論をする前に、この日本の行政の機構、統治の機構を根本から変えないと、震災であれ何であれ、国民の生活に実際に有効にお金が使われない、権限が使われない、知恵が使われないということになる。
橋下さんも統治の機構とずっと言っているだろう。それはなにかというと、私が従来ずっと10年も20年も前から言ってきた、日本の政治行政のあり方を変えないと、何事も国民ベースの仕事にはならないということ。そういうことが根底で、日本の政治の大きな観点からすると、何よりも大事だと私は思う。

 

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