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「今国会ではとんでもない危険な法案が沢山考えられています」山本太郎代表
2015年02月28日 10:26山本太郎代表記者会見(2015年2月24日)
- 記者会見動画はこちら(外部サイト)
2月24日午後、山本太郎代表が記者会見を行いました。 会見概要は以下の通りです。
【代表挨拶】
今国会は、戦争法制のような部分が目玉になるでしょうが、そこに色々紛れてとんでもない法案が沢山考えられています。例えば、所得税法の一部を改正する法律案は、日切れ扱いで3月中に1日ぐらいしか審議しない。その内容は贈与税の非課税対象を拡大します。これは富裕層、超富裕層に対しては、ものすごくおいしい話でそこに対する課税を緩めます。
これは一体どういうことなのか。この国に1日に5人餓死する人たちがいて、それだけではなく、20歳から64歳までの単身女性の3人に1人が貧困という状況に置かれている。6人から7人に1人が貧困という状況で、どうして取るべきところから取れないようにしていくのか。
法人税率引き下げも加わっています。今、十分に法人税を支払っている会社はどれぐらいあるのか。80もの抜け道を使って極力税金がかからないような状況を許していて、大企業に対しては税をまける状況にして不足分を皆から搾取することを進めようとしています。たった1日の審議で、3月中に無理矢理通す。この中には、2017年4月の景気がどうなっているのか分からないのに景気判断条項を削除して消費税10%への法整備もあります。政権につけばやりたい放題で何でもできる。この法案1つ取っても言えることです。
マスコミも市民も政治家も、もっと一丸となって暴走を止めなければいけない危険なのが刑事訴訟法の一部を改正する法案です。取調べの一部可視化は、大きな一歩、素晴らしいことだと思いますが、その裏に隠されている性質の違うものがあります。司法取引が可能になり、盗聴法の拡大にも繋がります。組織犯罪に適用されていた盗聴法を一般犯罪にまで広げようとしています。ここから1人1人のプライバシーが侵害される可能性が大いにある危険性を含んだ法案。この2つだけでも気合を入れて沢山の人たちに知らせていきたい。国会の中ではもう圧倒的多数で押し切られるわけですが、どれだけ皆さんに危険性をお伝えしていけるか、力をお借りできるかをやっていかなければいけないと思っています。
【 質疑要旨 】
- 自公が進めている安全保障議論について
- 辺野古での抗議市民の逮捕事件について
- 選挙年齢の18歳への引き下げと若者からの支持拡大策について
- 統一地方選挙での擁立候補者の目標数並びにその発表時期について
- 街頭記者会見について
- 小沢一郎代表の韓国訪問について
- 西川公也・前農水相の辞任について
Q.周辺事態法を改正し「周辺事態」の概念を取り払うことや(自衛隊の海外派遣のための)特措法から恒久法化など自公が進めている安全保障議論についてどう考えるか。
山本太郎 代表 | |
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A. | この流れ、統一地方選明けに一気に安全保障法制が数の力で押し切られるだろうことは、昨年からスケジュールとしては分かっていたことです。それに先日の邦人の誘拐・殺害の火事場泥棒的な利用が今、進められようとしています。地理的制約を取り払い、国連決議も必要ないという方向に突っ込もうとしています。仲間の喧嘩が遠くであれ、近くであれ首を突っ込めるような状況にしようとしているのは本当に恐ろしいことです。 |
Q.沖縄県辺野古の市民の抗議行動での逮捕の件、刑事特別法の運用問題についての見解を伺いたい。
玉城デニー 幹事長 | |
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A. | 私も22日、(市民二人が)逮捕拘束された3000人近い県民の方々が結集して行なった集会に参加しました。日米地位協定上、刑事特別法が管理者の権限で日本の政府が雇用し米軍が使用している基地従業員・警備員にも、この管理者の権利を行使するという命令が与えられることになっているそうです。基地の中では基地従業員・警備員は、当然、拳銃の携行も認められています。 |
山本太郎 代表 | |
A. | 日米同盟 ・ 不当逮捕事件と呼んでもいいという思いです。中心人物が狙い撃ちされている。市民側が機動隊に対峙している中で、「線を超えないように。下がれ、下がれ」と言っている人が引き倒され、今のような状況になってしまいました。 |
Q.選挙年齢の18歳以上への引き下げについての党の方針、並びに若い人々の支持を集めるための戦略について伺いたい。
山本太郎 代表 | |
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A. | 国民投票法で投票権年齢が18歳への引下げとなることが決まり、それに合わせて選挙権年齢も引き下げるという流れで来ています。 生活の党としては(昨年秋に引下げ)法案を共同提出もしており賛成です。 |
Q.統一地方選挙での擁立候補者の目標数並びにその発表時期について伺いたい。
山本太郎 代表 | |
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A. | 合流前に話し合いが行なわれた時には、生活の党から統一地方選挙については別々でと提案されました。それは既に準備に取りかかっている人たちに混乱が生まれるかも知れないから別々でということを承諾しました。現在、生活の党の公認、もしくは推薦、山本太郎の推薦という3つぐらいの枠があります。 |
Q.街頭記者会見を提案した際の小沢代表の反応、及びその具体的な日程・場所についてお伺いしたい。
山本太郎 代表 | |
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A. | 2人で対談した時、街頭記者会見はどうかと、私が提案させていただきました。もう一か八かって思いもありましたが、もうすんなりですね。「ああ、いいのではないか。面白そうではないか」と返していただいた。「やってみれば、いいではないか」と。本当に頭の柔らかい人だなと。話し合いをしている時に何か話しが詰まることが一切ないのです。自分自身でも納得し、周りの人たちの感触を見て、その先続けていくのかどうかを恐らく小沢共同代表は判断されるでしょう。 |
Q.小沢一郎代表が韓国に行き葬儀に出席すると聞いたが、どのような関係の方の葬儀に出席されたかを伺えるか。
玉城デニー 幹事長 | |
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A. | 議運に請暇願いを出し許可が出ましたので韓国に行くということです。1965年の日韓国交正常化の立役者の一人で、韓国政界の重鎮である金鍾泌(キム・ジョンピル)元首相の夫人・朴栄玉(パク・ヨンオク)さんが 病気のために逝去されました。朴槿恵(パク・クネ)大統領のいとこにあたるそうです。その葬儀に参列するために韓国に出発したので今日の会見は欠席しています。 |
Q.西川公也・前農水相の辞任についてのご見解をお聞かせください。
山本太郎 代表 | |
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A. | 生活の党と山本太郎となかまたち共同代表という立場を離れてお答えします。「辞任して後はもう終わった」ということが余りにも多いのではないかと思います。追及すべきは追及して、その報告は絶対なされなければいけない。でも辞めたことによって終わりが決まりになっている。数億円のお金の動きがあったにも拘わらず、小渕優子さんの件もそうでした。説明責任もあるし、総理の任命責任もあると思います。 |
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